天城山の問題点と、私たちができること
 天城シャクナゲが咲くころ、静寂な天城山は人で賑わいます。その美しさは、筆舌に尽くしがたく、多くの写真家、画家がリピーターになるほどです。しかし、写真での事例でわかるように、天城山で様々な問題が起きています。
 笹谷豆桜の(1・2)消滅理由は、シカの食害等々の自然要因が考えられますが、縦走路の荒廃や植生の退行(3・4)などは人の影響が大きく、近年登山者が増えた事で縦走路の荒廃と周辺の植生破壊が顕著に見られます。
 天城山の生み出す環境は、伊豆半島の漁業・林業・山葵・椎茸栽培、観光など様々な産業を支えるだけでなく、私達の分か・教育・人格形成にも深く関わっています。私達は伊豆の発展を願うとき、天城山の位置付けをまず考える必要があります。天城山の荒廃を放置することは伊豆の包括的発展を阻害することにほかなりません。 

綺麗に整備された他山の木橋
 荒廃が深刻な天城の自然、少なくとも人為的な破壊は、登山道の整備で食い止めることができるだけでなく、植生の復旧も可能です。
 天城山の恩恵に浴する私達は、今すぐにでも出来ることから天城の保全活動に着手すべきと考えています。

つげ峠ブナの墓場

石楠立から見た万三郎岳 守るべき自然です
関連記事(伊豆新聞・伊豆日日新聞))

相互リンク